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『tanagocoro petit press plan.01』
紙:OKフロート ホワイト 四六判 63kg
加工:ホワイト1C刷り+空押し(熱圧押し)+型抜き
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デザイン/NOGBo2X(野口尚コ)

本をとりまく色々を語り合う活動体「棚ゴコロ」プロジェクト(休眠中)。そこで「情報を載せて発信する書皮」を作りました。情報発信だけでは面白くないので、毎回、実験的な印刷を取り入れていこうという企画の第1号です。

棚ゴコロは「自分たちにとって、本とは何なのか」という、本との関わりそのものを考えることをコンセプトとしてスタートしました。そのため最初の印刷物では印刷・加工そのものを表現したいと思いました。「色をつける=インキを乗せること」「空押しする=紙に熱と圧をかけること」という意識で制作しています。

書皮01号の製造工程は、まずOKフロート ホワイトに[ ホワイトオペークインキで印刷→空押し→断裁 ]をしています。ここまでを印刷所にお願いし、記事や彩色部分は、納品後に自分でレーザープリンターで印刷。ベースの部分を単純に言えば「白い紙に白いインキ、箔も使わずに圧しただけ」です。

OKフロートは空押しで熱と圧をかけたところだけ、色と質感が変わる不思議な紙です(カラーの紙は色が濃くなるものが多いです)。メーカーの加工サンプルを見る限りでは「やや透明感と密度のある白」くらいの変化でした。しかし加工された部分に不思議と透け感がある……。そこで印刷時にぎりぎりまで圧をかけていただいてみました。

実際に上がってきたものは、下がハッキリ透けるくらいの透明感。フロートにこんな加工がされているのは見たことありません。もちろん薄紙だったためもあるでしょうが、わりとしっかりして耐久性のあるフロートで、パチカのような透け感が出るっていうのは新たな発見です。

懸念していたホワイト刷りも、2度刷りしていただいたおかげでくっきり。上下40mmくらいにメッシュ模様が入れてあるのですが、その緻密さもキレイに出ていました。ドライダウンしにくい紙だと、さらに使えるテかもしれません。

このときは印刷所でも扱ったことがなかった素材で、かなり予測のつかないことをお願いしてしまいました。が、結果的にOKフロートの加工は印刷所のウリのひとつにしていただけて、私自身も「物理的にできそうだったら、とりあえず言ってみる」スタンスを確立する機会になりました(めいわくな……)。