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紙:ピーチコートタック+プライバシー情報保護シール
ツヤ消し銀タック+プライバシー情報保護シール
印刷:熱圧押し
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印刷/有限会社コスモテック
素材提案・デザイン/野口尚コ(NOGBo2X)
今回はタックの組み合わせで面白いツール作成に挑みました。 いつもの「とにかく面白いもの!」の印刷実験とはちょっと違いまして、今回は製品企画からスタートしています。
モノとしてはプルトップ・絆創膏型のシールで、ハガキにメッセージを書き、その上にメッセージを隠すようにこのシールを貼ります。届いた人はシールを剥がしてメッセージを読むことができ、剥がした側のプルトップ・絆創膏も「とっておきたくなる」ブックマークなんかに使えそうなグッズ感のあるものとなっています。
アイデアのもとは、先にもレポートを書かせていただいた「デタッチ名詞」と、去年のコスモテックさんのバンザイキャンペーンで作成させていただいたTOKYO TUMBLERの「ピーチコートの鏡面加工」です。
デタッチ名詞はプライバシー情報保護シールに印刷し、上からPPラミネートをかけて「貼って、剥がすと名詞として使える」というもの。通常は捨てられる側の剥がすシートを名詞にしちゃおうという青木さんのアイデアでした。 さらに、もともとのシールの機能は「下に書かれた情報を隠す」こと。名詞の下にメッセージを仕込んでおいて、剥がしたときのサプライズも期待できるというものでした。
そしてピーチコートは、野口が勝手に宣言している「空押しで面白い紙シリーズ」のひとつです。通常はマットで均一な質感の真っ白な紙なのですが、熱圧をかけたところが「ぴかっとグロス」になります。元々がプラスチック原料の合成紙なので通常の印刷物よりも工業製品っぽさもあり、質感のコントラストが面白く最近のお気に入りの紙です。
『sealing pulltop / banso-ko』は、印刷の余白Lab.発でグッズ展開をしたいと考えていた皮切りとして、これらを組合わせて何か作れないかと考えたものです。
実際に動き始めたきっかけは、上のアイデアを組合わせて青木さんに「こんなもの作れない?」という商品企画と見積もりをお願いしたことでした。
実現可能な方法を探っていくなかで、青木さんから「ピーチコートタック」というシールがあるとお教えいただきました。ピーチコートタックを情報保護シールへ(デタッチでPPラミネートを貼ったように)貼りあわせながら加工すれば、鏡面加工・型抜きまでワンパスで加工できるうえ、最初からシール化されたプルトップ・絆創膏ができるという一石二鳥なご提案。
しかもピーチコートタック、年内で製造終了になるっていうじゃないですか。じゃあサンプルだけでもやってみようと、今回のノベルティ制作になりました。
次にデザインのポイントをいくつか。
まず、デタッチ名刺の機能を考えたときに「はがすアクション」が気持ち良いもの。何も言われなくてもめくらずにいられないものが良いな、ということ。あとはごくシンプルに、できるだけ「刷らない」ものが良いなと思っていました。
印刷専門の制作事務所をしている身ではあるのですが、個人的に興味があるのは刷らないことなんですね。できるだけインキを刷らないで表現したい。そこで鏡面加工のみで表現できるデザインにしてみました。
実際に仕上がったものを見て、予想以上のグッズ感で驚きました。 裏面はフィルムのようなコーティング、表面はプラスチック原料の合成紙のため「紙に印刷」のイメージとはまったく違ったものになっています。印刷の詳しい方ほど「どうやって作ったの?」と聞いてくださることが多くて、してやったりと思ってみたりして(笑) あとは驚いたのが+αで青木さんが提案してくれたpulltopの「ツヤ消し銀タック」に「ツヤ銀箔」を押したバージョン。これそのまんまプルトップですね。意外にメタリックベースに箔押しって見ないので、これはこれで応用できる気がします!
今回、情報保護シールのベースに「MSタック」と「イイタック」という2種類のタックを使っていただきました。前者は剥がした黒い面がツヤツヤになるもの。後者はサテンのようなマットな質感になるものです。使ってみると、剥がしやすさにもちょっと違いが。イイタックの方が、一度貼ったあとにキレイに剥がすのが難しいかも……。ちょっと改良の余地ありかも知れません。
制作にあたって何より嬉しかったのは、現場で長くシール印刷をやっていらっしゃる職人さんのリアクションでした。 クライアントワークではない印刷実験をやっているモチベーションは、自分がイメージしたものが実現するのももちろんあるのですが、現場で加工してくれた職人さんたちにも発見があったり、一緒に面白がってくれることのほうがより強いですね。
で、今回の『sealing pulltop / banso-ko』は何らかのかたちでグッズにしてみたいと考えています。製造は年内限定になっちゃいますが。もしお取り扱いなどご興味のある方がいらっしゃいましたら、印刷の余白Lab.までお問い合わせください。
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