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紙:ハーフエア ヘンプ
加工:箔押し1C
印刷:特色1C
[crew]
印刷/有限会社コスモテック
素材提案・デザイン/野口尚コ

2010年へ向けて、コスモテックさんと印刷の余白Lab.の年賀状印刷サンプルをマスタースタンプで作成させていただきました。
マスタースタンプとは、箔押し・活版風印刷・型抜きが一度にできてしまうというもの。箔・印刷のところは最大3種類まで組合わせが可能です(例:箔+特色2C / 特色3C など)。大きなサイズは難しいですが、ハガキサイズでも加工できるんですねー。

紙はマスタースタンプ用のハーフエア<ヘンプ>。デザインは2パターン、バリエーションは下記4種類です。

◎Aパターン(cosmotech)
金 No.2 + DIC 155(濃いめピンク)
◎Bパターン(cosmotech)
パール + DIC 511(スモークグレー)
◎Cパターン(印刷の余白Lab.)
つや消し銀 24号 + DIC 67(水色)
◎Dパターン(印刷の余白Lab.)
つや消し金 No.102 + DIC 9(薄黄色)

デザインについては、コスモテックさんのものは細かいドットの箔押しの上に、太細織り交ぜたタイポで。ベタ面の大小で色・圧の乗り方がどうなるのかと、箔の上にインキが乗るとどう見えるかを確認できるサンプルになってます。
しかも、営業の青木さんのムービーメッセージへアクセスできるQRコード付き(笑。活版風QR……。

印刷の余白Lab.パターンは、加工よりもデザイン先行で。寅年+印刷の余白Lab.が1歳になるので、年賀状と事務所のバースデイを兼ねて虎パンツベビーを描いてみました。箔の豪華さよりも、紙と印刷のナチュラル感を出したかったので、箔はつや消しにしています。
箔押し版には手書きのイラストからIllustratorでパスを起こして使用。手書きっぽさもあるためか、角度によってはつや消し銀が黒鉛みたいに見えるんですよね。つや消し銀の上にスミとかグレーを重ねたら鉛筆みたいになるような……?
別の機会で試してみたいです。
文字も2010以外は7〜8ptのテキストにしていますが、細かい文字もけっこうキレイに出ます。

それにしても、どのパターンもくっきりとした凹具合、バッチリ出てます。

個人的に一番ヒットだったのは、Bパターンのパール箔とスモークグレーのもの。ぱっと見ではタイポだけのシンプルなハガキに見えますが、角度を変えると上品なパールが輝いて見えます。一応、マスタースタンプは「箔押し→ 印刷」の順になっていますが、パール箔を上にしちゃっても綺麗かもしれません。
しかもツブツブした細かい柄の場合、箔が欠けたり飛んだりしやすいのですが、パール箔は金属箔より柔らかいのでドットがきれいな円になっています。逆に深く押込むとフチにからみ(バリ)が出やすい難しい箔でもあるのですが……。
ちなみに、固い箔の代表と言えば「ブラックメタリック」。今回のような細かいドットや、反対に大きなベタをラフな紙に乗せると表面がパリパリになりますので要注意です。

全体的にハーフエア<ヘンプ>の地色の影響もあって、特色は暗め・濃いめに出た印象です。個人的には、ニュアンスをつける程度の淡い色でプレスしても良さそうだなーと思っています。その場合は「淡めに」と一言添えていただくと良いのではと思います。しかし彩度が落ちるのはいなめないので、鮮烈な色を求めるならカラーメタリック箔にしてしまうのがおすすめ。

あと、マスタースタンプ特有の難を言うならば、ハーフエアを連続して通す際、構造的にサイズが大きくなるほど版ズレしやすくなるみたいです……。
名刺サイズではそれほど気にならない程度のズレだった気がするのですが、ハガキサイズでは1、2mmのズレが見られるものも。予想はしていたので、ベビーのイラストはフチ広めにしてバッファを儲けてありますが、デザインによっては目立っちゃうと思います。
厳密なケヌキ合わせが必要なデザインは避け、もういっそアナログ感のあるズレが活きるデザインにしてみると良いんじゃないでしょうか。

あとは中心と端の方で印圧・インキの着きに微妙な差が見られるので、ベタ面の多用はNGかも(これもマスタースタンプ用の亜鉛板だと避けられないのでは)。

注意点が多くなってしまいましたが(笑)それだけ視覚・触覚にうったえる要素が多いのがマスタースタンプのすごいところで。
素材の性質がどうやれば活かせるかを練りながら、実際に仕上るまでワクワク感は、ちょっとしたギャンブル要素もあり。最近はディレクション仕事が多く、自分でデザインすることが少ないのですが、印刷のデザインって楽しいなあと改めて思いました。

※2009年7月現在は技術面・価格面において検討中のため、マスタースタンプのご注文は受け付けておりませんのでご注意下さい。冬までには加工ラインとしてデビューできるのでは……?
マスタースタンプについてのお問い合わせは、印刷の余白Lab. もしくは 有限会社コスモテック までお願いします。

『有限会社コスモテック』
http://blog.livedoor.jp/cosmotech_no1/